「大人の社会科見学」をごぞんじでしょうか。普段見られないような施設や非日常的な体験ができるなどとあって、旅行会社がツアー組むなど、大変人気になっております。
その中でお酒に関係するものをいくつか紹介したいと思います。見学コースはほぼ無料で、最後に試飲ができるようになっています。一部の蒸留所やビール工場では、レストランがあって、お酒の試飲ばかりでなく、食事も楽しむことができます。
(1) ウィスキーの蒸留所
原料を仕込み、発酵させ、蒸留するまでの工程と、出来上がったウィスキーを樽に詰めて保存する倉庫を見学できます。朝ドラの影響は大きく、一部の蒸留所は、試飲付きのガイドコースが有料になってしまいました。
(2) ビール工場
原料を仕込み、発酵させ、缶に詰めるまでの工程を見学できます。製造ラインが動いている平日のほうが面白いと思います。缶が高速に移動し、どんどんビールが詰められる光景は壮観です。東京近郊には、ビール工場が多いので、工場見学は容易ではないでしょうか。
(3) 日本酒の酒蔵
大手の酒蔵では、日本酒資料館みたいなところがありますので、行ってみましょう。試飲ができるところが多いです。
通常の酒蔵では、蔵が小さいことが多く、個人では酒蔵見学をお断りのところもありますので、ツアーに参加することをおすすめします。ツアーでは、酒蔵の人に製造工程を1から説明していただけます。最後にはもちろん試飲があります。
なお、見学するのであれば、日本酒の仕込みのシーズン直後、新酒が出荷され始める1月~3月がベスト。なお、前日に納豆を食べたり、濃い化粧をして、酒蔵見学をしてはいけません。
(4) その他
ワイナリーや焼酎工場、泡盛工場でも、見学できるところはあります。
(5) 番外編
お酒にまつわる神社やお寺などもありますので、蒸留所やビール工場、酒蔵見学のあとにいかがでしょうか。
- 松尾大社(京都市)
- 大神神社(桜井市)
ともに日本酒の神様がいるといわれている神社です。
- 正暦寺(奈良市)
日本酒発祥の地として有名な寺院です。この寺院で作られた酒母(菩提酛)を使用した日本酒の飲み比べができます。
■ コンピュータ・ユニオン ソフトウェアセクション機関紙 ACCSESS 2019年6月 No.380 より