SSでは、約半数のメンバーが在宅勤務をしています。通常勤務の方もリモートワークの働き方は気になるのではないでしょうか。4人の組合員に現状を教えていただきました。
Aさん(業務系(流通))
契約先からThin Clientとヘッドセットを貸与。客先のVPN基盤経由で自席で起動したままのPCに接続している。
勤務開始終了時に作業項目をリーダーにメール連絡。
もともと口頭での作業の依頼を原則として断っているので、作業の形はほとんど変わっていない。内線電話がないので原則を破って電話してくる人がいないのはうれしい。
リモートではできない作業が週に1〜3時間程度あるが、テスト・運用等のために出勤している他の協力会社メンバーに代行していただいているのが心苦しい。
もともと災害被害や感染症の報告の手順が決まっていて、協力会社メンバーを含めて定期的に訓練もしている職場。3月からはプロパーも協力会社メンバーも毎朝健康状態を報告し、マスク着用必須になっている。マスクは備蓄があったらしく、協力会社メンバーも含めて入手できなかった人に配布している。
Bさん(インフラ系)
客先にある作業端末に、貸与されたPCからリモート接続して作業をしている。チーム内ではチャットツールで作業確認やミーティングをしている。
朝の始業確認と終業時の進捗確認、残業確認があるので通常通りに勤怠は管理されている。作業場に出勤する場合は、事前の許可が必要。
他のチームからの問い合わせなどはメールで対応している。話をした方が早いと思われる場合でも、文章や資料で説明をしなくてはならないのが面倒。また、文章だとよく読んでもらえない場合などでは誤解を生みやすい気がする。普段の作業場より静かなので、邪魔が入らない分、集中力は上がっているのではないかと思う。
Cさん(汎用機(損保))
貸与されたPCを使っているが、自前のPCでも利用可。リモート接続で、起動したままの職場のPCにアクセス。インターネット回線は自前のものを利用している。
簡易な勤務台帳(Excelファイル)で日々、自分の名前の欄に業務開始時は「在宅」、業務終了時は「退社」を入れる。別途、朝ミーティングでその日の作業予定を、業務終了時は作業実績の報告をメールでおこなっている。連絡は電話とメール、会議はGoogle Meetによるビデオ会議を使用。
ネット回線のスピード低下や、回線使用率が高くなると操作のレスポンスが悪化して作業のやりにくさを感じる。
対面でできた気軽なコミュニケーションができなく不便を感じることはある。最初は作業環境が変わったことで、肩こり・肩こりからくる頭痛に悩まされて1、2週間ほど集中力が続かない状態が続いたが、小休憩の時間に体操を始めてだいぶ軽減した。工程完了を間近に控えてスケジュールが逼迫しており、業務中に趣味の誘惑に駆られるほどの時間的余裕はない。自宅にこもっての作業が続いている中で、買い物を兼ねての早朝の散歩がリフレッシュになっている。
Dさん(在庫数を自動連係するシステムの保守)
PCとルータをエンドユーザから貸与。
開始時と終了時にTEAMSで勤務報告している。
邪魔が入らないので、静かに作業ができる。通勤がないのが、こんなに楽だとは思わなかった。自分のペースで仕事ができるので心地いい。一方、話が伝わらないことにやりにくさを感じる。特に知らないことを伝えようとしたとき、いくらパワポがあっても本当に伝わらない。あときつい言葉を言われた(書かれた)時は、対面だとそうでもないのだろうが、顔が見えないぶん突き刺さる。
みなさん、給料や作業量に変化はないそうです。利点欠点ありながらも努力されてる様子が伺えますね。新型コロナが収束しても、危機管理や環境保護の面からも、一度始まったリモートワークは広がっていくのではないでしょうか。懸念されたインシデントも今のところ無いようですし、より働きやすい仕事ができるといいですね。
■ コンピュータ・ユニオン ソフトウェアセクション機関紙 ACCSESS 2020年6月 No.392 より