今回のネタは、太陽光発電について。
太陽光発電には、小規模数十kW、中規模 ~数百キロW、大規模(メガソーラー) 数メガW~、超大型(ギガソーラー)とあります。日本にはまだギガソーラーはありません。
原発と比較した場合、福島第一原発は6基で469.6万kW(4.7GW) 24H運転に対して、太陽光は4km四方くらいで400MW 8H~12Hくらいと、全く比較にならないです。
太陽光発電の最大のメリットは、安全性です。壊れても燃えて停電しますが、メルトダウンなんてしません。交換すれば元通りです。
デメリットは、見た目のコストの悪さでしょうか。土地の面積に比する発電量は低いです。日射量の不安定さを解消するための方策(蓄電池システム、水素作って貯蓄、揚水発電に使用するなど)にコストがかかります。原発や火力発電にくらべるとコストが高く見えます。
しかし本当に原発や火力発電のコストは安いのでしょうか。原発は、日本人にとって嫌悪感があります。この嫌悪感を経済性という言い訳で抑え込まれている抑圧感はそうとうなストレスになっていると感じます。
また、福島第一原発で気付かされた、事故による恐怖感・不安感。非正確かもしれない情報(絶対に事故は発生しない、や、絶対に地震は起きない)による不信感。
これらに加えて様々な感情論が加わって、反対の声をあげているエネルギーに、目に見えない多大なコストを払っている気がします。
いきなり原発ゼロなどは難しいと思います。しかし、低リスクで新たな産業を生み出す可能性のあるエネルギーに切り替えて、大多数の人が納得し、身の丈にあったやり方に変えたほうが、明るい将来につながるのではないかと思います。実はすでに日本はこの分野の後進国になってしまいました。
私事ですが、ささやかながら太陽光発電所の監視システム構築や様々な監視装置の仕事もやっています。
いま業界大盛況のIoTど真ん中の仕事ですが、中小企業でも、技術さえあれば身の丈に合わせて参入できる分野が豊富にあります。IoTは技術的に高度なものが多く、やりがいも将来性もあります。当面、失業の心配はなさそうです。
■ コンピュータ・ユニオン ソフトウェアセクション機関紙 ACCSESS 2018年4月 No.366 より