2 月 26(土)、電算労・電算労組の合同定期大会がZoom を使った Web 会議で 行われました。冒頭、電算労議長の畠山さんは開会あいさつで「今日はいつものあいさつはしません。ひとつだけ言いたいことがあります。戦争のことです。けっして起こってはいけない、許せない事態が起きました。正直、怒りがこみ上げる。第二次世界大戦のあと、二度と戦争はしないと誓ったことを思い出してほしい。MIC からの声明を是非読んでください」と述べました。
続いて 2021 年度活動報告と 2022 年度方針提案がありました。
労働条件・労働環境
賃上げは各単組健闘したものの満足いく回答が得られたところは少数でした。SS は大幅賃下げとなりましたが、年齢を理由とした賃下げがあったこと、週3日勤務になった組合員がいたことで平均として下がったことが説明されました。全国全産業なみの賃金を目標にしている電算労全体としては他業界との格差は若干縮まったとの報告でした。残業やメンタルヘルス、定年延長など賃金以外の課題も多く、進捗は進んでなくもないといった印象です。
(方針)抜粋
◆全産業平均賃金への到達
◆企業間格差をなくして電算労水準への到達
◆サービス残業をなくして、36 協定の遵守
◆長時間残業による健康破壊防止のために時間外労働時間の上限規制とともに 12 時間以上の勤務間インターバル制度の実現
◆時間外割増率の引き上げ:普通残業 145% 深夜残業 175%
組織強化
労供事業の優位性を知ってもらうきっかけとしてもサイトの拡充、アンケートなどさまざまなツールを活用していく方針が示されました。
(方針)抜粋
◆組合員が元気づけられる学習会の開催
◆労働相談を積極的に行い、新しい組合結成の展望
◆労供労組協との連携による労供事業の拡大◆協力組合を広げて調査活動の強化
◆「こんぴゅうた」の定期発行と内容の充実
◆UNION NET の活用による組合内外との交流
◆各組合・支部のサイトの拡充
業界の課題
多くの労働者派遣事業が特定派遣を取りやめたことが東京都の調査で明らかになっています。業務委託契約に切替えて実態派遣の偽装請負になったと思われ、引き続き注視していく必要があります。ちなみに労働者派遣事業適正運営協力員会議には来期から桑波田さんが出席するとのことです。
(方針)
◆構造的多重派遣の解消
◆労働者供給事業を普及し偽装請負の解消
社会の課題
ひきつづき労働法制改悪反対、平和、憲法改悪反対、脱原発の4本柱で社会責任を果たしていく方針が示されました。
(方針)
◆労働者をないがしろにする労働法制改悪反対
◆民主主義を守り、平和で豊かな情報社会の創造
◆平和憲法を守り、戦争のない国際平和の希求
◆再生可能エネルギーの普及による脱原発の実現
◆MIC や労供労組協との共同行動を促進して、関係省庁・業界団体への要請を必要に応じて行う
2022 年春闘方針案、2021 年度決算 2022 年度予算案が全会一致で採択され恙なく大会は終了しました。
企業内組合は対会社の、ソフトウェアセクション には個人加盟ならではの課題があります。電算労として集まる意義は、他支部・他組合、他業種の労働組合と繋がり、業界や社会課題に取り組むことにあるのだろうと思いました。
■ コンピュータ・ユニオン ソフトウェアセクション機関紙 ACCSESS 2022年4月 No.414 より