人間、長く生きていると多くの難問に直面します。病気やケガ、仕事、保険、年金はどこにどう聞いたらよいかわからないことがあります。
今は、ネットという便利なツールもあり、検索すれば大方の疑問は解決できますが、それでもキーワードがうまくヒットせず困ったことがあります。ネットがなかった時代には考えつくところに電話しまくった挙句にわからずじまいになってしまったことがありました。
主人公は、とある一人住まいのお年寄りです。この家にはネット用の回線もなく、情報はもっぱら新聞とテレビのみ。この方の悩みとは、体もきついので、老人ホームにでも入ろうか。しかし、税金と重複して支払いは難しいと悩んでいたのです。
そんなある日、とある広告を新聞で発見しました。
「なんでも相談。あなたのお悩み、解決します」
この方は、即座に電話。ことの次第を相談した。当然、相談員からも質問がされます。
しかし、この方、耳がかなり遠くコミュニケーションに支
障をきたすことしばしば。その相談員は職務外にもかかわらず、この方のお宅まで訪問し、相談内容をようやく把握できました。本来は電話対応のみで問合せ先のみをおしえるのが仕事内容だそうです。
この方、実は私の関係者。さっそく私は相談員と悩みを解決するために話を進めました。
相談員の方は、穏やかに、かつ正確かつ多様に指示をしてくれました。必要な資料も指示された通りに入手し、おまけに弁護士に無料相談をさせていただきました。その際、この団体が、連合が出資していることがわかり、事務所も連合ビルにありました。
事業内容は日常生活の悩みからお仕事紹介までよろずに教えてくれるとのことでした。
相談員の105%の行動が、私には200%の親切に感じました。わずか5%の200%の満足の繋がること教えてくれた経験でした。
■ コンピュータ・ユニオン ソフトウェアセクション機関紙 ACCSESS 2024年5月 No.439 より