まえがきには、
「~今の日本では、~労働組合というと何をしているのかわからない。~」
「~何かの反対運動をしているときと、春闘で大企業の賃上げが報道されるときぐらいだ。~」

あとがきには、
「~現実や運動からかけ離れた研究が旺盛になされている。~」
「~将来をみすえた議論は見られない。~」
「~なお最後に、労働組合論という今時あまり関心がもたれない本書を、あえて出版に踏み切られた~」

等とオモシロそーな言葉が並んでいます。

書名で検索すると岩波書店の紹介ページがあります。そこに内容説明、目次、著者略歴 があります。
キョーミを持たれた方はご参照を。

内容として…

産業革命、工業化、技術の変化にともなう組合の変容、

イギリスの歴史では、

最低賃金、失業保険、年金制度の実施、夏休みでも給食、

アメリカの歴史では、

旧移民、新移民、大量生産、ニューディール政策、スト破り、ピケットライン、警官の警棒、州兵の銃剣、~仕事、~休憩、~残りの八時間は、~すきなことのために、

イタリア、ドイツの歴史にも触れていて、日本の歴史では、

年功序列、定期昇給、政党と組合の関係、スト権スト、民営化、組合の成功例として生コン、拉致、発電送電の分離、電力、産業別組合が発展せず、企業別組合になっている経緯、下層ホワイトカラーは労働者と同じ、

…などが書かれている。

巻末に参考文献がある。(高そうな)マルクス=エンゲルス全集などに混じって、ドイツ在住の元NHN記者の書いた(読みやすそうな)他社の新書なども入っている。日本語訳のない文献もいくつか。(_;
索引の無いのは、ちょっと残念。

”ナショナルセンター”には、途中で説明がある。 ”第二組合”は、説明なしで出てくる。このあたりは新書なら仕方ないかと…。本書を手がかりにお勉強してみよーと思う。そーすれば、いつぞやの講演会で、質疑に対して寝ぼけた応答をしていたあのセンセーに挙手をして、裏づけのある質問をぶつけられる日が来るかもかしれない。

コンピュータ・ユニオン ソフトウェアセクション機関紙 ACCSESS 2021年12月 No.410 より