NHK BS1 で「ロシアの頭脳が流出する 〜世界の IT 産業は変わるのか〜」という番組を見ました。
「ウクライナ侵攻をつづけるロシアの国内から次々と脱出しているのが ITの技術者たちだ。プーチン大統領が動員令を出したことでその動きに拍車がかかり、いまやその数は 30万人ともいわれている。出ていく先は様々だ。アメリカ、ドイツ、そして東ヨーロッパの国々、世界的にも優秀といわれるロシアの IT頭脳の流出はどんな意味をもつのか、脱出していくIT技術者、企業、研究者などさまざまな角度の取材をもとに考えていく。」という内容。
ロシア国内の IT技術者は 90万人、アメリカや EU のアウトソーシング先として年間受注額 3,000億円を超える技術大国だったそうです。知らなかった・・・。
登場するのは、友人が召集されたり反戦デモに参加して逮捕されたのをきっかけに国外に脱出する IT技術者、同じくイスラエルに移住した技術者が立ち上げた人材紹介会社、そしてロシア人技術者を求める各国の企業。
企業側は AI、多言語翻訳など新しい感じの技術を求めていて、求職者側は高度な技術と経験、学歴を持つ人材。ミスマッチはあってもなんとか仕事を見つけていきます。モスクワ、アルメニア、ウズベキスタン、パリ、シリコンバレーと広く取材していて、なかでもウズベキスタンは国を挙げて IT立国を目指しているとのこと。ロシアからの人材流出をチャンスと捉えて獲得に力を入れているそうです。
振り返って、日本では最近外国人技術者が減っている気がしますが、皆さんの職場ではどうでしょうか。中国、韓国、台湾、インドから来ていた私の元同僚はもう日本を離れていて、ほぼ残ってないです。
もし日本がロシアやウクライナと同じ状況になったら、私達は海外で働けるのかなと考えてしまいますね。技術としてはなんとかなっても英語力が一番のネックになる気がします。万が一の場合は、がんばりましょうね・・・。
DAILYMOTION で視聴できます。
■ コンピュータ・ユニオン ソフトウェアセクション機関紙 ACCSESS 2023年6月 No.428 より