最近はネットの配信サービスで比較的安く映画やアニメを見ることができます。配信されている映画の一覧を見ながら「有名なのにそういえば見てなかったな」といくつか鑑賞してみました。
スタンド・バイ・ミー
題名や主題歌からさわやかな青春映画かと勝手に想像していたのに、原作はホラー作家のスティーブン・キングです。確かに、あまりさわやかではないストーリーです。
まわりにろくなやつがいない田舎町で、将来はひとかどの人となるはずの子どもたちがどんなふうに暮らしていたのか、というような内容です。
イージー・ライダー
主題歌の “Born to Be Wild” を私が初めて聴いたのは、ブルース・スプリングスティーンによるカバーだったかな。他にも良い曲が流れます。若い頃のジャック・ニコルソンも怪演しています。
しかしながら、最初から最後まで盛り上がらない映画です。この映画が世に出た当時の人たちは何がよかったのかなと、漫然と考えながらだらだら鑑賞しました。その時代の米国のメインストリームから外れてはいるけれど、少なからずいただろうと思われる人たちの断片が描かれています。
西部戦線異常なし
原作は第一次世界大戦を取り上げた小説で、3回映画化されています。最初は1930年です。私が見たのは米国のテレビ映画として作られた1979年のもので、ドイツ人のはずの人が英語で話しています。それでも銃後の街から遠く離れた前線の塹壕(ざんごう)戦の重苦しさが感じられます。
2022年にはドイツ語でリメイクされました。リアリティでは最高との評価を得ているようです。ただし、1979年のものにあった場面の一部が省略されているそうです。重要な伏線だと考えている人も多い場面ですので、ストーリーとしては1979年版の方がいいかもしれません。
■ コンピュータ・ユニオン ソフトウェアセクション機関紙 ACCSESS 2024年1月 No.435 より