最近、時々声がかすれるので、もっと声を出す機会を増やさなければと考えていたところ、妻が区報で「認知症予防のための朗読講座」というのを見つけてきました。
しかし、ここにきてとみに視力が低下しており、どうしたものかと区に相談したら、「主催者からはだめだとは言われてない。」とのこと。
要は自分次第かと思い、応募してみました。月2回で5か月間です。参加してみると受講者は14人から18人でした。第1回目は、男が私一人でしたからとても気恥ずかしく感じました。(途中からもう一人男性が参加)
最初は認知症予防の説明があり、足裏のもみほぐし、腹式呼吸の仕方や母音の発声練習などから始まり、早口言葉の練習などを行ないましたが、6回目の講習の際、朗読本を配布され、リレー朗読のために担当割りがありました。準備無しの読み上げで、文字が全く見えず、惨憺たる結果でした。帰宅後、配布本をPDF化し、それをテキスト変換し、文字を拡大印刷して練習しました。
担当作品は2編で、一つは猫が盆踊りをする話。2つ目は蟹がテーマで、寺の池に住む蟹が鐘突き堂によって白鷺の害から守られていたが、村に火事が発生した時、自らの命を賭して鐘突き堂を守ったという話です。最終回が成果発表でしたが、何とか乗り切りました。聞き手の受講者は蟹の話について「黙読では感じなかったが、発表を聞いて涙が出た。」と発言された時は朗読の力を感じました。
その後、フォローアップ講座が5回あります。ここでは、早口言葉と詩の群読を練習します。早口言葉の内容は買った栗が堅くて噛めないので返しに行ったら店の人に「噛めるよ」と言われ、噛めたので「畜生、ざまあ見やがれ」という内容です。おかしかったので暗記してしまいました。
でも群読の詩は、ザンザン降りの雨の様子を少しずつ変化させた擬音表現なので覚えるのに一苦労です。頭の体操用でしょうか。
講習修了後は、青空文庫にある短編作品の朗読に挑戦してみようと考えています。
まずは日本国憲法前文です。前文は声を出して読んでいて思わず涙が出そうになります。優れた文章は読む人を感動させるのかもしれません。
でも、朗読の発表はどうしよう。